アマモって❓

先日はアマモ場調査の記事を書きましたが、
今回は、森里川海のつながりや豊かな環境の象徴でもある「アマモ」について簡単に紹介します。

みなさん海の中で底に生える長い海草「アマモ」を見つけたことはありませんか?
そもそもアマモって何?どんなもの??
写真の海草がアマモです。

アマモとは、イネ科と同じ単子葉類の草本で、陸上の草と同じように花を咲かせて種子を作ります。
別名「リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ(竜宮の乙姫の元結の切り外し)」と呼ばれ、生物としては、日本で一番長い名前を持っている海草です。

ではなぜアマモの藻場があると海にとっていいのでしょうか?
藻場は多くの水生生物の生活を支え産卵や幼稚仔魚に成育の場を提供する以外にも、水中の有機物を分解し、栄養塩類や炭酸ガスを吸収し、酸素を供給するなど海水の浄化に大きな役割を果たすからです。

阪南市には、大阪湾で数少なくなったアマモの自生地があるんです!
この自生地の保全・再生に向け、地元漁業協同組合、NPO団体、学生、ダイバー、その他、多くの市民・団体が連携して活動しています。
またこのアマモ場再生の活動は、阪南市の地元小学校の学習プログラムの一環となっています。
花枝採取・選別・養生、種子選別、苗床つくり、種まき、移植まで周年を通じたアマモの保全・再生活動を行いながら、漁業関係者や海で活動する様々な人々との交流を通じ、こどもたちが海と親しみ、触れあい、海を身近なものして感じるプログラムで、団体スタッフも環境学習授業のお手伝いをしています。

アマモの種子です!

アマモの種子選別の様子

毎年活動を続けることで、アマモの数は少しずつ増えており、阪南市のアマモ場は大阪府下でNo1!最大の規模となっています。
私たちは活動を通して、多くの方々に大阪湾のアマモや海の豊かさを知ってもらいたいと思っています。

 

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