今回は市民・子供向けイベント「みんなでワカメを育てよう!」についてご紹介します。
みなさん、大阪府内でワカメを養殖していることをご存知でしょうか?
「ワカメでできる地球に優しいこと!地球温暖化防止にも役立つ海藻の秘密!」というテーマで2013年より、地域の方々の協力のもと、市民参加型のイベントとして取り組んできました。
自分たちの”Myワカメ”育成と収穫という2回の体験を通じ、大阪湾の環境改善やCO2削減の意識向上を図るとともに、収穫したワカメをおいしく食べることで地域の水産物の魅力を体験してもらうことを目的として開催しています。
主に活動は、阪南市~岬町(せんなん里海公園)で行っています。
【第1回:学習会&種付け(12月ごろ)】
学習会では、大阪湾の環境と海藻の役割(栄養塩類やCO2吸収など)について学びます。ワカメ等の海藻は、海の中の窒素(N)やリン(P)などの栄養塩類を取り込むとともに、陸上の植物と同様に光合成を行い、海水中の二酸化炭素(CO2)を吸収し酸素(O2)を出します。こういった海藻の役割について簡単に学びます。
学習会の様子
また、Myワカメにとりつける名札を作成し、ワカメ種糸と名札を長いロープに取り付けます。そして、このロープを海に戻し、海の中で栄養をたくさん吸収したワカメができるのを待ちます。
種糸をロープにとりつけます
海中の様子 ワカメが育っています
【第2回:収穫祭(2月~3月ごろ)】
みんなで協力してワカメの収穫を行います。ワカメの長さや重さを測り浄化効果やCO2削減効果を計算し、ワカメの役割を体感します。2019年度は例年に比べてワカメの成長が良く、収穫量は約800kg(前年は350kg)となり、窒素は2,400g、リンは2,880g、CO2は176g回収することができました。
2~3か月でここまで成長します。
みんなで協力して刈り取ります
収穫したmyワカメは自宅に持ち帰り、おいしく食べてもらいます!!
また、収穫以外にもワカメ味噌汁の試食、塩蔵ワカメの作り方教室、海藻おしば教室などを行っています(年によってメニューは異なります)。
海藻おしば教室の様子
みなさんが大阪湾の海藻や魚をたくさん食べることによって、大阪湾が豊かになっていくということを体感できるプログラムです。